もりてんの日記

クライミングとたまにそれ以外の記録

20180721  合コン「夏が過ぎても春は来ない」

7/21(土) 合コン(合気道コンテストの略)


昼間の名張の興奮冷めやらぬままに夜の梅田へ。
目的は合コン(合気道コンテストの略)である。


梅田のおしゃれなレストランで男女8人、互いに様々な技を掛け合った。
連絡先を交換し、互いに次の組手の予定なんかをそれとなく打ち合わせて解散。


僕は自分の心技体に自信が持てず、ついぞ組手の申し入れができぬまま、夏の終わりを迎えようとしている。(このブログは9/4に書いた)
 

 

 

20180721 名張 サニーサイド「初めての割れ目」

7/21(土) 名張サニーサイド

S々木さん、Sみょうさんに連れ出していただき、初めての名張へ。
S々木さんと外遊びするのはこれが初めて。Sみょうさんは今日が初めまして。初めてがたくさんの土曜日。
6:00に生駒駅でSみょうさんの車でピックアップしてもらう。

車内では会社の話や、Sみょうさんのされている山岳ガイド業の話などで盛り上がる。

コンビニ寄りつつ、7:50頃、川沿いの駐車スペースに到着。発達した雲と青空が綺麗な、カラッカラの夏晴れである。
今日は、夏でも比較的他エリアより涼しいとのことでサニーサイドエリアへ行くことに。

アプローチで幅10mほどの川を渡渉するのだが、連日の猛暑のせいで川底の岩がヌルヌルしていて、とても危ない。何回も足を取られた。
ガレガレした道を五分ほど登りエリアに到着。苔むした岩に走る、幾筋ものクラック。なんだか幻想的な景色だ。
クラックとその周辺だけが綺麗に掃除されていて、それだけでここが愛されているエリアだとわかる。

1本目はエリア右奥にある「むらさめ」5.9をトライ。

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ハンドかなーってくらいの割れ目が上部まで続いている。
先週の瑞牆でクラックにも慣れてきたことだし、そろそろかなってことでリードトライさせてもらう。初めてのリード。また初めて。

出だしが若干狭くて緊張したが、あとは快適なハンド。と思っていたら2/3程きたところでシンハンドぽくなった。
うわーシンハンドまだできないー。モジモジしてたら苦しくなってきて、するっと手が抜けてフォール。
悔しい。登り直してみたら、スタンスを変えただけで快適クラックに手が届いた。シンハンドいらなかった。もっと悔しい~。

お次はエリア中央あたりにある「Short Hope」5.10c

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10m弱の短いコーナークラックのラインだが、序盤は割れ目が細すぎてフィンガーというよりはフェイスに見える。
と思ったら、スタートは右手のガバかららしい。よかった。ガバを使わないダイレクトラインは11cで、まだ数人しか登ってないとか。

とはいうものの、ガバを使っても出だしのムーブがわっるい。
右手を結構本気で持ったまま、ハイステップスメアで左の細いクラックになんとか指を入れる。
よいしょよいしょと左手を上げていき、フィンガーが効いてる?ってあたりでカムセット。怖い。
そのあとはクラックが足ジャムを決められる幅になるまでレイバックするのだが、力尽きてテンスョン。
その後も何回かテンスョン。けど、上部は足ジャム決まる高さになれば、かなり快適。これはいけるかも。

お次はサニーサイドエリアの有名課題ジュマンジ。内容満点の名ルートだとか。
SみょうさんのOSトライを眺め、面白そうだしやりたいなーと思ったけど、どうしてもShort Hopeを忘れられなくて、ジュマンジは見送ることに。

そして本日2便目のShort Hopeトライ。なんとかRP。クラックのリードグレード更新!(というかクラックでは初めてのRP。今日5回目の初めて)

Sみょうさんが午後から用事があるとのことで、12:00過ぎに撤収。
川まで下りて来るとムワッと暑くて嫌になった。

20180716 瑞牆合宿(3)

7/16(月) 瑞牆合宿3日目

6:00のっそりと起きだす。

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じゃれついてはくるが、なでなではさせてくれない愛猫みぞれを足で転がしながら、モーニングコーヒー
今日が最終日かあといった気持ち。

7:00過ぎにみぞれとその他に見送られデッパツ。今日はカサメリで各々登りたいものを登る予定だ。
8:30ころにカサメリ駐車場着。三連休最終日だけあって駐車場はほぼ満車。

コロッセオ付近にベースをとっていざ出発。
Aゆみさんがトライ中の真実の口5.10dをアップで触ろうかと思い付いて行ったが、4組ほどがすでに順番待ちだったので諦める。

引き返す途中、帝釈や鳳来で顔見知りのお二人を発見。二人とも13後半をトライされるような猛者だが、瑞牆で登るようなスポートルートはあるのか?と思ったが、どうやらあるらしい。ルート名は聞きそびれてしまったが、難しくて登れそうにないと言っていた。

そういえば、昨日も鳳来で知った顔を見たし、やはり夏になるとみんな瑞牆や小川山に逃げてくるんだなあ。
といっても日中はうだるような暑さだし、夏はオフシーズンで間違いないと思う。それでも関西から山梨くんだりまで足を運ぶんだから、みんなとんだクライミングジャンキーだ。

秋場所ロックに移動してS木さんF田さんT中さんと合流。
「名無しの権兵衛」5.10aをTRでトライさせてもらうことにする。

テンテンでなんとかトップアウト。結構しんどかった。
クラックの幅も多彩だし、ムーブも出てくる。エスケープラインだと思っていた左トラバースもいい感じのフェイスで楽しかった。10aは低い気がする。

S木さんは右となりの「文武は両道」5.12aをトライされていた。
12のクラック…想像もつかん…
かなり面白いらしく、S木さん曰く、「こんなところになければ人気ルートになってただろうね」とのこと。

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文武は両道をTRトライするF田さん


そもそも秋場所ロックは、瑞牆本には記載があるものの100岩には載っていなく、マイナーエリアと言える。
見栄えするクラックがいくつも走っていて、かなりかっこいい岩だし、みんなもっとさわればいいのに。カサメリまでクラックしにくる人はいないんだろうなあ。

帰りの渋滞を考慮して14:30頃撤収。植樹祭広場でもろこしと生にんにくの葉の漬物を購入。ご飯のお供として活躍してくれそう。

帰り道に、瑞牆・小川山帰りと言ったらココ!のROCKでファイヤドッグベーコンカレーの大盛りで腹を満たし帰阪。
滋賀で渋滞に少し捕まるものの、比較的にスムーズに進み、22:30頃に江坂着。

ゆるゆると登れた三日間の合宿だった。トラッドに慣れるにはちょうどいいくらいの。
モリ以外の皆さんには物足りなかっただろうと思うが、懇切丁寧に色々と教えていただき、大変楽しく登ることができた。

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20180715 瑞牆合宿(2)

7/15(日) 瑞牆合宿2日目

6:30頃にもそっと起き出す。
ボケーっとしているとご飯が出てくる。素晴らしい。実家最高。ニュースを見ながら朝食を摂るなんていつぶりだろう。
ニュースでは先週の大雨による被害を伝えている。思っていたより被災地のダメージは甚大みたいだ。
冬にクライミングで大変お世話になった備中もかなりの水害に見舞われたらしく、心配である。

 7:30瑞牆に向かってでっぱつ。コンビニでお買い物して9時前に植樹祭広場着。Aゆみさんとはここでお別れ。今日は男4人で十一面岩奥壁でマルチ。

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駐車場から広場を抜け森に入っていく。こっち側はボルダーでしかきたことがないため、大きなザックを背負って歩くのは新鮮だ。

右手にKUMITEの岩を見つつまだまだ進む。するとやがて十一面岩の末端壁に辿り着いた。

 カッケーーー

 日本にこんな岩があったのかー。森の中に聳え立つ巨大な岩峰。そしてそこに走るいくつもの綺麗なクラック。
F田さんが鼻息を荒くして末端壁のかっこよさを語っていたのも頷ける。ボルダーばっかりしてて同じエリアにこんな岩があるとは知らなかった。
奥壁はこのさらに奥。末端壁はいつかまた必ず登りに来よう。

 結局1時間半ほど歩いて、本日のお目当である「Joyful moment 」5.9 5Pの取り付きに到着。汗だくだくで前日のアルコールも綺麗さっぱり毛穴から流れでた気がする。

先行パーティーが丁度登るところだったので、準備しつつ汗が引くのを待ってから登る。

先行はモリとF田さんペア。モリはオールナチュラルプロテクションのマルチは初めてなので、全フォローで登らせていただくことに。

1P目。左上するクラックを安定した登りで上がっていくF田さん。1P目と2P目は距離がほとんど離れていないらしく、繋げて登ることに。

続いてモリ。クラックが左上しているためいつものようにジャミングができない。怖い。結局ほとんどフェイスのような登り方をしてしまった。リードじゃなくってよかった。

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後ろから来るT中さん。本来なら2P目にあたるこのセクションでは、核心のハイハイムーブが出てくる。

どうしたってカッコよくトラバースすることはできない。精神的核心セクションなのだ。

 続くピッチは序盤に優しめの(それでも森には怖かった)クラックを少し登り、あとは快適なガバで繋ぐ。
ビレイ点が大きめのテラスになっていたので、後続のS木さんと合流してから、最終ピッチへ。

最終ピッチは10mのワイドクラック。ここが恐らく森にとっての核心ピッチ。F田さんが登ったのを見届ける。合図があり岩に取り付く。

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痛い。怖い怖い怖い。痛い。苦しい。怖い。痛い痛い痛い。

 なんだこれ。ワイドクラックしんどすぎる。
しんどすぎてやめたくなったが、割れ目の中で喘いでるうちになんとなくワイドというものを理解し始めた。
痛くて、苦しくてしようがないが、割れ目に体がハマっているうちは落ちることがない。つまり、フィジカルが求められるフェイスクライミングと違って、ワイドはある程度の技術を確立させたら、あとは根性の問題なのだ。
ワイドクラックのほとんどが5.8〜5.10台なのも頷ける。
しかし、ということは、ここで落ちてしまったら(しかもフォローで)ヘタレの称号をアンロックしてしまう。それはやだ。

 何分かかったか定かではないが、アンアンと喘ぎ声だか呻き声だかわからんものをあげながら、なんとか登り切る。うーん達成感。

あとは5.7くらいの登りをこなして、無事、トップアウト。文句なしのてっぺんからの眺望は、登りきった達成感と相まって格別なものに。

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 アドベンチャー感ある下りを楽しみながら、無事残置地点へ。

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一息ついて下山開始。本当に良いルートだった。いつか継続登攀なんてのもしてみたい。

途中の末端壁でF田さんが宿題のアストロドーム5.11aに挑むものの、雨がパラつき始めタイムアップ。

すごく見栄えのするかっこいいラインだった。これもいつか必ず登るリストにいれておこう。

17時前には駐車場まで降りてきて、Aゆみさんにピックアップしてもらう。

みんなでヘルシーパークで風呂に浸かり、ナナーズへ。お目当てはこれ

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 1時間のトークショー。内容はというと...

とんでもない岩オタクでした。日本を代表するトップクライマーであると同時にとんでもない岩オタク。

 

そして本日もモリ実家へ。今日はジャガイモのポタージュだのパスタだの、腕によりをかけた料理を作って待ってくれてました。

 

食後はS木さんとT中さんに立甲(肩甲骨立てるやつ)をレクチャーしたけど、教え方下手くそすぎて2人ともできなかった。

出来たらなにから得するのかって言われると、知らんけど。

 

22時ごろ就寝。そういえば愛猫みぞれが意外と人見知りしないでみんなに近寄ってた。

 

 

 

20180713-14 瑞牆合宿(1)

これから、備忘録的に岩登りの記録(と、それ以外のことも少し)をつけていこうと思う。
まずは先日の三連休の瑞牆合宿のことをば。
 
7/13(金)-14(土) 瑞牆合宿1日目

13(金)
退勤後19:30にT中さんF田さんと合流。Aゆみさんにピックアップしてもらい、江坂でS木さんを拾って瑞牆へGO。相変わらずT中さんちのデリカは荷物がいっぱい乗るなあ。
 
2時過ぎにみずがき山自然公園到着。キャンプ場でひっそりと乾杯してから就寝。3:30くらいだったかな。テントは出さずにハンモックで。涼しくて半袖にクリマエアを被っただけでぐっすり寝れた。
 
8時前。のそのそと起きだす。みんなで軽くご飯を食べてから(モリは何も食べななかった。わかってはいるのだけど食欲がわかない。先日の健康診断で85-51の低血圧を叩き出したばかりだというのに)カサメリへ車で移動。
 
10時前。2年ぶりくらいのモツランド。あの頃は10C?のミルクミルクがてんで登れなかった記憶がある。
ミルクミルクを登りたいところではあるけれど、今回の合宿の目的は新調したドラゴンカムを使うこと。すなわちトラッドをすること。
というわけで、S木さんにレーザーズエッジの左横のモツクラック5.8にトップロープをかけてもらい、ロープ2本体制でカムセットをしながら登る。
若干濡れてたが無事RP。なんとなくではあるがハンドや足ジャムを使えた。

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そのあとはレーザーズエッジのエクステンションのオリーブ11cを登る。オリーブパートで無念のテンション。手がパンパン。
S木さんは右横の11aのルーフクラックをOSしてた。がーさすである。f:id:moridley:20180723163834j:image
 
午後はT中夫妻、S木さんと別れてF田さんと出合岩の出合岩クラック5.10bを登りに行く。
見つけるのに少し手こずったが無事到着。なんだか草が生えてるし濡れててあんまり触られてないんだろうなあといった感じ。
F田さんに登ってもらう。なんだか序盤から悪そうな感じだ。中盤からはほぼエイドになっていた。プロテクションも相当悪いらしく、見ていてヒヤヒヤする。終了点より2mほど前でF田さんギブ。横の立ち木にトラバースして降りる。
カムは残ったままになっていたのでリードで登らせてもらう。わるい・・・濡れてるし。テンションをいれる。序盤のパートはレイバック必須なきがするんだけど気のせいか?むちゃくちゃ怖い。とかいってたら目の前のプロテクションが吹っ飛ぶ。2つ目も吹っ飛ぶ。最後の1つでなんとか止まる。
 
・・・死ぬかと思った。10dlくらいちびった。
 
最後のカムが止まってなかったら?考えたくもない。
心が折れかけたけどエイドを交えながら少しずつ登る。終了点間際でレイバックの体勢に入る。途端、両手で持ってたホールドがべりっと剥がれる。前腕2本分くらいの大きさ。
 
「ラッック!」
 
モリの人生で恐らく一番本気のラクを叫ぶ。岩はF田さんの右横2mくらいのところにボゴッと鈍い音を立てて落ちる。
これで完全に心が折れた。もう登りたくない。久しぶりにそう思った。
立ち木にエスケープしてからぐるっと回り込んで終了点へ。(このぐるっと回り込むってのも一筋縄ではなかった)立ち木にロープを回してロワーダウン。回収。
 
瑞牆本には「多少汚れているが快適なクラック…」みたいなことが書かれていたが、F田さんと二人で、絶対にこれを書いた人はこのルートを登っていないな、などとグチグチ言いながらこの日のクライミングを終了した。

汚いクラックで手がボロボロ
 
18時過ぎ、カサメリ駐車場でT中夫妻、S木さんと合流。二人はカサメリ有名課題のトップガンをトライしたけどダメだったみたい。
ランジ2発ドッカーンな課題と聞いているので、モリはいつかのオンサイトを夢見てとっておこうと思う。
 
キャンプ場がクライマーやファミリー客で激混みだったので、北杜市にあるモリ実家にお邪魔することに。
BBQの準備をして待っているとのことだったので(ほんとにありがたい)ひとっ風呂浴びてから、酒だけ買って向かう。
瑞牆からはオール下道で50分くらい。なんて素晴らしいベースキャンプなんだ。
 
20:30頃に実家着。庭で肉をつっつきながらお節介が大好きな父が、みんなに色々な自慢話を聞かせているのを、疲れてぼーっとした頭でなんとなく眺めている。

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職場の先輩方に自分の父が嬉々として自慢話しを聞かせている絵は、結構しんどい。けどまあこうやってたまには若い人らと会話ができれば、痴呆の予防にもなっていいんではないか。そう思うことにしよう。


部屋に五人ぶんの布団まで出してもらっちゃって、感謝感激雨あられってな具合で就寝。23時ごろ。北杜市はエアコンなしでも涼しい。