20180715 瑞牆合宿(2)
7/15(日) 瑞牆合宿2日目
6:30頃にもそっと起き出す。
ボケーっとしているとご飯が出てくる。素晴らしい。実家最高。ニュースを見ながら朝食を摂るなんていつぶりだろう。
ニュースでは先週の大雨による被害を伝えている。思っていたより被災地のダメージは甚大みたいだ。
冬にクライミングで大変お世話になった備中もかなりの水害に見舞われたらしく、心配である。
7:30瑞牆に向かってでっぱつ。コンビニでお買い物して9時前に植樹祭広場着。Aゆみさんとはここでお別れ。今日は男4人で十一面岩奥壁でマルチ。
駐車場から広場を抜け森に入っていく。こっち側はボルダーでしかきたことがないため、大きなザックを背負って歩くのは新鮮だ。
右手にKUMITEの岩を見つつまだまだ進む。するとやがて十一面岩の末端壁に辿り着いた。
カッケーーー
日本にこんな岩があったのかー。森の中に聳え立つ巨大な岩峰。そしてそこに走るいくつもの綺麗なクラック。
F田さんが鼻息を荒くして末端壁のかっこよさを語っていたのも頷ける。ボルダーばっかりしてて同じエリアにこんな岩があるとは知らなかった。
奥壁はこのさらに奥。末端壁はいつかまた必ず登りに来よう。
結局1時間半ほど歩いて、本日のお目当である「Joyful moment 」5.9 5Pの取り付きに到着。汗だくだくで前日のアルコールも綺麗さっぱり毛穴から流れでた気がする。
先行パーティーが丁度登るところだったので、準備しつつ汗が引くのを待ってから登る。
先行はモリとF田さんペア。モリはオールナチュラルプロテクションのマルチは初めてなので、全フォローで登らせていただくことに。
1P目。左上するクラックを安定した登りで上がっていくF田さん。1P目と2P目は距離がほとんど離れていないらしく、繋げて登ることに。
続いてモリ。クラックが左上しているためいつものようにジャミングができない。怖い。結局ほとんどフェイスのような登り方をしてしまった。リードじゃなくってよかった。
後ろから来るT中さん。本来なら2P目にあたるこのセクションでは、核心のハイハイムーブが出てくる。
どうしたってカッコよくトラバースすることはできない。精神的核心セクションなのだ。
続くピッチは序盤に優しめの(それでも森には怖かった)クラックを少し登り、あとは快適なガバで繋ぐ。
ビレイ点が大きめのテラスになっていたので、後続のS木さんと合流してから、最終ピッチへ。
最終ピッチは10mのワイドクラック。ここが恐らく森にとっての核心ピッチ。F田さんが登ったのを見届ける。合図があり岩に取り付く。
痛い。怖い怖い怖い。痛い。苦しい。怖い。痛い痛い痛い。
なんだこれ。ワイドクラックしんどすぎる。
しんどすぎてやめたくなったが、割れ目の中で喘いでるうちになんとなくワイドというものを理解し始めた。
痛くて、苦しくてしようがないが、割れ目に体がハマっているうちは落ちることがない。つまり、フィジカルが求められるフェイスクライミングと違って、ワイドはある程度の技術を確立させたら、あとは根性の問題なのだ。
ワイドクラックのほとんどが5.8〜5.10台なのも頷ける。
しかし、ということは、ここで落ちてしまったら(しかもフォローで)ヘタレの称号をアンロックしてしまう。それはやだ。
何分かかったか定かではないが、アンアンと喘ぎ声だか呻き声だかわからんものをあげながら、なんとか登り切る。うーん達成感。
あとは5.7くらいの登りをこなして、無事、トップアウト。文句なしのてっぺんからの眺望は、登りきった達成感と相まって格別なものに。
アドベンチャー感ある下りを楽しみながら、無事残置地点へ。
一息ついて下山開始。本当に良いルートだった。いつか継続登攀なんてのもしてみたい。
途中の末端壁でF田さんが宿題のアストロドーム5.11aに挑むものの、雨がパラつき始めタイムアップ。
すごく見栄えのするかっこいいラインだった。これもいつか必ず登るリストにいれておこう。
17時前には駐車場まで降りてきて、Aゆみさんにピックアップしてもらう。
みんなでヘルシーパークで風呂に浸かり、ナナーズへ。お目当てはこれ
1時間のトークショー。内容はというと...
とんでもない岩オタクでした。日本を代表するトップクライマーであると同時にとんでもない岩オタク。
そして本日もモリ実家へ。今日はジャガイモのポタージュだのパスタだの、腕によりをかけた料理を作って待ってくれてました。
食後はS木さんとT中さんに立甲(肩甲骨立てるやつ)をレクチャーしたけど、教え方下手くそすぎて2人ともできなかった。
出来たらなにから得するのかって言われると、知らんけど。
22時ごろ就寝。そういえば愛猫みぞれが意外と人見知りしないでみんなに近寄ってた。