もりてんの日記

クライミングとたまにそれ以外の記録

20180819 岸和田競輪場 「これが男の鉄火場か」

8/19(日) 岸和田競輪場

高校時代に自転車競技部で共に汗を流したI川が今年から競輪選手としてデビューした。
そしてそのレースが岸和田競輪場でやるということで、これは応援せねばならんだろうとS川応援隊関西支部としてS藤と岸和田に足を運んだ。

I川はデビュー以降、三場所中二場所優勝という怪童ぶりを見せており、これは応援するだけでなく一口買ったろうと金曜の予選から車券を買っているのだが、ことごとくがハズレ。

1着I川はもちろん的中なのだが、競輪には単勝というものがなく、この2着を当てろというのが競輪素人にはなんとも難しい。

そんなわけで今日の決勝戦は応援半分、負けを取り返してやる気持ち半分で観に来たのだ。

f:id:moridley:20180921141452j:image

競輪場に着くと、なんだか違和感が・・・。僕らが高校生の時に幾度となく練習に通っていた競輪場とは雰囲気が違う。知らない場所みたいだ。
それもそのはず、スポーツ新聞片手にこめかみに鉛筆挟んだおっさんたちが有象無象しているのだ。人相はとてもカタギには見えない人ばかり。これが男の鉄火場か。

f:id:moridley:20180921141527j:image

観客席についてすぐにI川の組が入場。途端に応援?野次?罵声?が飛び交う。
マジかこれ。こんな中で走るのか。I川お前本当に職業レーサーになっちまったんだなあ。

レーススタート。おっさんたちの声に負けじとS藤と二人して声を枯らす。
「踏め踏めえ!」とか声出すの懐かしいなあ。ああ、やっと僕の知っている競輪場になった。
接戦の末、I川は同期の選手に敗れ2着。最後までバチバチの見応えあるレースだった。
悔しがる姿は昔と変わってなくて安心した。

I川の競技人生があの汗臭くて狭い部室から始まったのかと思うと、共に青春の汗を流した身としてはこみ上げてくるものがある。
お互い女っ気のない自転車だけが恋人の三年間だったなあ。でも今のI川はキラッキラに輝いてて格好がいい。

と、持ち上げるだけ持ち上げたので、次にI川に会うときは賭けで負けたぶん酒でも奢ってもらわにゃ。

軽くなった財布をポッケに突っ込んで岸和田を後にしたのだった。