20180825 柏木 屏風嵓「さよならぷー太郎」
8/25(土)柏木 屏風嵓
記録を振り返ったら、実に一ヶ月ぶりの外岩。登山や沢には行っていたものの、クライミングはジムトレだけにとどまっていた。
未だうだるような暑さの続く八月末、外岩に行くなんて正気の沙汰ではないといった感じだが、T中さんも僕も岩に膿んでいて、もうなんでもいいから岩に触りに行こうということになった。
涼しくて日帰りで行けるところはあるだろうかとT中さんと話した結果、柏木に行くことに。
お互い初めて行くエリア。過去に起きた死亡事故により、長く登攀禁止になっていたが、有志の方々の尽大な努力のおかげで二年前に再び登攀可能となったエリアである。
今回も利用するにあたり、free fan74号の柏木利用にあたっての注意事項を読み、デリケートな面を持った岩場であることを理解した上で利用させていただいた。
6:45にT中夫妻に家の近くで拾っていただき東大阪をデッパツ。9:00前には柏木麓の駐車場に着いた。とてもアクセスが良い。
アプローチは短いものの急登でガレている。歩くにも少々気を使う。所々道が崩れており踏み跡も不明瞭な場所が多い点からも、エリア再開後、そこまで多くの人は入っていないのではないかと思われる。この日も最後まで僕ら以外には誰も来なかった。
それにしても、綺麗なフェイスが空まで突き上げる、スケール感のある立派な岩場である。
前日までの雨の影響もあり、岩は全体に濡れており、特に石灰岩特有の発達したコルネなどはびっしょりといった感じだ。
気温はムシっとして暑いが、動かなければ汗は引いていくくらいの感じ。
アップに良さそうなルートもコンディションが良くなさそうだったので、唯一乾いていそうな岩壁左側の「さよならプー太郎」5.11+にトライすることに。
マスターでトライさせてもらうが、出だしからぜんっぜんムーブがわからん。
なんとか抜けるが中間部の小ハング越えでまたしてもハングドッグ。こねくり回してみたが結局ムーブを見つけられずパス。
ゴール前の乗っ越しも悪く、久しぶりのテンヤマクライミングにがっくし。
T中さんにパスしてムーブを探ってもらう。全くわからなかった小ハングもどうやら、これ!っていうオモシロムーブがあるらしい。
結局T中さんは通算2便でプー太郎とさよなら。さすが。
僕は計3便出すがRPには至らず。しかしT中さんに教わったムーブは、かなり面白い。石灰岩フェースらしいカチっと乗り込み!な感じの痺れるムーブ。次回も触ること確定だなこりゃ。
石灰岩フェースは正解ムーブが限られるから、OSトライなんかは引き出しの数や、その引き出しを素早く開ける経験なんかが求められる、なかなか玄人向けな岩質だと思っている。
でも正解を見つけた時の気持ち良さは格段。僕の場合は限界近いグレードを登るには日数を要するが、登った時の達成感は、この手のクライミングが一番気持ちがいい。
帝釈峡のバラクーダや芹谷のデッドライン(まだ登ってないけど)がそんな感じ。
T中さんは次は突破口をやりたいといっていた。僕もそのつもりだったが、ぷー太郎が登れたらロングバージョンの「プーポレ」5.12なんかもいいかもしれない。
15時過ぎに早めの退散。
とてもいい岩場だったのでまた来たい。